履歴書を前に、手が止まっていませんか。
「免許欄って、正式名称でいいの?」
「志望動機、どこまで書けば…」
大丈夫です。
結論から言うと、臨床検査技師の履歴書は“基本”さえ押さえれば十分。
そして「見送られやすい履歴書」には、いくつかの共通パターンがあります。
逆に言えば、そこを避けるだけでいい。
この記事は、臨床検査技師として20年以上現場に立ち、採用する側にも回ってきた真彩が、項目別の記入例・やりがちなNG例・そして“採用側の本音”まで整理しました。
読み終わるころには、何を書けばいいか迷わなくなります。

また、すぐに使える履歴書テンプレート(厚生労働省公開の標準様式・無料)もダウンロードできますよ。
結論:履歴書は基本を押さえれば十分な「確認書類」
履歴書は、あなたを採用するか決める“主役の書類”ではありません。
採用側にとっては「経歴と人柄をざっと確認する書類」。
だからこそ、奇をてらう必要はなく、基本を正確に・読みやすくが正解です。
真彩履歴書はザッとみるだけ。見るのは「きちんと書けているか」。あまりに雑に書かれたのは問題外ですが、よっぽどでなければ履歴書で落とすことはありません。
なぜ履歴書が必要なのか
履歴書は、氏名・学歴・職歴・資格といった事実を確認するための書類です。
応募者を「比較」するというより、「前提を確認する」役割。
だから事実が正確に、抜けなく書かれていることが何より大切です。
職務経歴書との役割分担
採用担当者は、まず履歴書で基本情報を確認し、職務経歴書で具体的な経験や人柄を読み取ります。
・履歴書
事実の確認(経歴・資格・基本情報)
・職務経歴書
あなたの強みを伝える(実務・スキル・実績)
「履歴書だけで差をつける」ことは、ほとんどありません。
逆に言えば、履歴書で落とされるのは、基本的なマナーや形式に大きなミスがあった場合です。



アピールの本番はあくまで職務経歴書。履歴書はそのための“土台”です。
採用側が履歴書で見ているポイント
採用側が履歴書で確認しているのは、主に以下の3つです。
・正確さ
学歴・職歴・免許に誤りがないか
・丁寧さ
誤字脱字がないか、雑な印象がないか
・違和感のなさ
職務経歴書との内容にズレがないか
履歴書は「完璧に仕上げなければならない書類」ではなく、「基本を押さえれば十分な書類」です。
まずは押さえたい履歴書の基本ルール|手書きvsパソコン・用紙サイズ・写真
履歴書を書く前に、迷いやすい基本的なポイントを整理しておきましょう。
【無料】履歴書テンプレート(厚生労働省の標準様式)
様式に迷う場合は、厚生労働省が作成した標準的な履歴書様式を使うのが安心です。公的なフォーマットなので、失礼になることはありません。Excel/PDF・A4/A3 から選べます。
👉 厚生労働省・ハローワーク「履歴書・職務経歴書の書き方」(様式ダウンロード)
手書き?パソコン?どちらが無難?
結論:どちらでもOK。
今はパソコン作成が一般的です。
医療職の中途採用では、PC作成が問題になることは、近年ではほとんどないと感じます。
手書きが得意で気持ちを込めたい場合は手書きでも構いません。
ポイントは「どちらを選んでも、丁寧に・誤字なく」。
それだけです。
用紙サイズ・フォーマットの考え方
履歴書の用紙サイズは、A4(見開きA3)が一般的です。
フォーマットは、文房具店やコンビニで売られている市販のものでも、インターネットでダウンロードできるものでも構いません。
注意したいのは、不要な項目が多いフォーマットを選ばないことです。
たとえば、「趣味・特技」「好きな学科」といった項目が多いフォーマットは、新卒向けの印象が強くなります。
転職活動では、シンプルで実務的なフォーマットを選びましょう。
写真で気をつけたいポイント(清潔感・印象)
写真は第一印象そのもの。
難しく考えず、清潔感を意識します。
・服装
スーツまたはジャケット着用が無難
・背景
無地(白・ブルー・グレー)
・表情
自然な表情で、口角を少し上げる程度
・撮影時期
3ヶ月以内が目安
スピード写真で十分です。
私自身、転職活動ではスピード写真しか使ったことがありませんが、問題になったことは一度もありません。
撮影前に鏡で髪や服装を確認し、背景が無地(白・ブルー・グレー)のものを選びましょう。
表情は自然に、口角を少し上げる程度で大丈夫です。
写真の裏には、万が一剥がれた場合に備えて、氏名を記入しておくといいかも。



あまり難しく考えなくてもOK!面接で会ってみたら印象が違う、なんてこともよくあります。
項目別の書き方と記入例|学歴・職歴・免許・志望動機・本人希望
ここが本題。
迷いやすい項目を、記入例つきで見ていきます。
年号は西暦・和暦どちらでもOK。ただし履歴書内でどちらかに統一しましょう(混在はNG例のひとつ)。
※本記事の記入例は和暦で統一しています。
学歴・職歴の書き方:省略していい?
学歴は、高校卒業から記載するのが一般的です。
【記入例】
令和○年 3月 ○○高等学校 卒業
令和○年 4月 ○○大学 医療技術学部 臨床検
査学科 入学
令和○年 3月 ○○大学 医療技術学部 臨床検
査学科 卒業
大学・短大・専門学校卒業の場合も同様に記載します。
学科名まで正確に書きましょう。
職歴は、すべての勤務先を時系列で記載します。
【記入例】
令和○年 4月 医療法人○○会 ○○病院 入職
検査部 配属
令和○年 3月 一身上の都合により退職
退職理由は「一身上の都合により退職」と記載するのが一般的。
詳しい理由は、職務経歴書や面接で説明すれば十分です。
パート・アルバイト勤務についても、職歴として記載して問題ありません。
特に、臨床検査技師としての実務経験がある場合は、むしろ記載すべきです。
免許・資格欄:臨床検査技師免許の書き方
臨床検査技師免許は、正式名称で記載します。
【記入例】
令和○年 ○月 臨床検査技師免許 取得
「臨床検査技師資格」ではなく、「臨床検査技師免許」が正しい表記です。
取得年月は、免許証に記載されている日付を確認しましょう。
その他、業務に関連する資格(細胞検査士、超音波検査士、認定輸血検査技師など)も記載します。
ただし、業務に関係のない趣味系の資格を多数並べるのは避けた方が無難です。
【余談】免許・資格名は正確に!
車の免許も正式には「普通自動車第一種運
転免許」です。私はこれで、エージェント
から訂正依頼がありました(笑)
志望動機は履歴書にどこまで書く?
履歴書の志望動機欄は、簡潔にまとめるのが基本です。
職務経歴書で詳しく書く場合は、履歴書では要点だけを記載します。
【記入例】(志望動機・経験者)
前職では生化学・血液検査を中心に約8年間従事してまいりました。貴院が地域医療とチーム医療を重視されている点に魅力を感じ、これまでの経験を活かして貢献したいと考え志望いたしました。
【記入例】(ブランクあり・復職)
出産を機に一度現場を離れておりましたが、これまでのエコー業務の経験を活かし、再び健診業務に携わりたいと考えております。貴院の教育体制が整っている点に安心感を覚え、志望いたしました。
長々と書きすぎると、職務経歴書との内容が重複してしまいます。
履歴書では3〜5行程度にまとめ、詳細は職務経歴書に任せましょう。
本人希望記入欄はどう書くのが無難か
本人希望記入欄は、「貴院の規定に従います」と記載するのが最も無難です。
特に希望条件がある場合のみ、具体的に記載します。
【記入例】
・貴院の規定に従います
・勤務開始日について、○月○日以降を希望
いたします
・週3日勤務を希望しております
給与や待遇についての希望は、この欄に書くよりも、面接で直接相談する方がスムーズです。
特に希望がなくても空欄(白紙)はNG。
迷ったら「貴院の規定に従います」と書いておきましょう。



たまに白紙の人もいました。印象がよくないので、特になければ一言書いておくのが安心です。
選考でマイナスになりやすいNG例|避けたい6つのパターン
履歴書で落とされるのは、内容よりも、「書き方」や「伝え方」が原因になることが多いです。
①書類の不備、形式のミス
日付・写真の貼り忘れ、誤字脱字
②空欄が多い
志望動機・自己PRがスカスカ
③履歴書を使いまわしている
病院名だけ変えたような内容
④応募先のニーズとスキルがズレている
⑤転職理由、志望動機がネガティブ
給与不満・人間関係の愚痴を書く
⑥雑、読みづらい
丁寧に書いていれば、基本的には大丈夫です。
「完璧」を目指すよりも、「マイナスになる要素がない」ことの方が大切です。



誤字脱字・字が雑・白紙の欄がある、というのは「仕事も雑なのかな」と思ってしまいます。第一印象は履歴書で決まる、と言ってもいいでしょう。
採用側の本音:履歴書は最低限でOK!本命は職務経歴書
ここが、この記事がいちばん伝えたいところです。
採用側の本音:最低限の確認ができればOK
採用担当者は、履歴書を「完璧かどうか」で評価しているわけではありません。
「基本情報が正確に記載されているか」
「形式的に失礼がないか」
「職務経歴書との整合性があるか」
これらが確認できれば、それで十分なのです。
履歴書で消耗しすぎる必要はありません。
履歴書で消耗しすぎない考え方
履歴書は、あくまで「確認書類」。
力を入れるべきは、職務経歴書です。
そちらで、あなたの経験や強み、仕事への向き合い方を丁寧に伝えましょう。
履歴書は、基本を押さえたら、それ以上悩みすぎなくて大丈夫です。
力を入れるべきはどこか:それは絶対に職務経歴書!
転職の合否を本当に左右するのは、職務経歴書です。
担当検査・経験年数・工夫してきたこと。
あなたの“これまで”が伝わる書類だからです。



採用側としては、「この人がウチの施設にどう貢献してくれるのか」が大事。だから職務経歴書を重視します。履歴書はサラッと、職務経歴書に時間をかける。これで差がつきます。
職務経歴書の書き方はコチラの記事へ!


添削サービスを使うべき?無料添削できる転職エージェント
「自分の書類、これで大丈夫かな」
不安なら、第三者の目を借りるのが近道です。
自分では気づけない形式ミス
誤字・抜け・分かりにくい言い回しは、自分ではなかなか気づけません。
医療職に詳しい人に一度見てもらうと、安心して提出できます。
エージェント添削のメリット・デメリット
転職エージェントの中には、履歴書や職務経歴書の添削サービスを提供しているところもあります。



添削を受けた履歴書と、そうでない履歴書では第一印象が違います。添削なしだと“もったいない履歴書”になりがちで、第一印象で損をすることも。使えるものは使ったほうがいいかも。




\ まずは無料でサポートを受けてみる/
よくある質問(FAQ)
- 手書きとパソコン、どちらが良いですか?
-
どちらでも問題ありません。今はパソコン作成が一般的です。大切なのは丁寧さと誤字のなさです。
- 免許・資格欄は「臨床検査技師免許」とそのまま書けばいいですか?登録番号は必要ですか?
-
正式名称「臨床検査技師免許」で書きます。登録番号の記載は任意ですが、書くとより丁寧な印象になります。
- 西暦と和暦はどちらで書くべきですか?
-
どちらでも構いません。ただし履歴書内でどちらかに統一しましょう。
- 資格はどこまで書けばいいですか?
-
応募先と関連性の高いもの(細胞検査士・超音波検査士など)を中心に。運転免許など、お持ちの主要な資格は記載しておくと無難です。
- 前職の退職理由やブランク(離職期間)はどう書けばいいですか?
-
履歴書では「一身上の都合により退職」で問題ありません。ブランクがある場合も、理由は面接で前向きに伝えれば十分です。
- 志望動機は何文字くらいが目安ですか?
-
150〜200字(3〜4行)が目安です。施設名と「なぜここか」を一言入れると伝わります。
まとめ|履歴書はあくまで確認書類、本気は職務経歴書で勝負
・履歴書は「確認書類」
・基本を正確に・丁寧に書けば通過ラインに乗る
・選考でマイナスになりやすいNG(誤字・空欄・使い回し)だけは避ける
・本当に力を入れるのは職務経歴書
・不安なら、エージェントの無料添削を使う
履歴書は、「評価される書類」ではなく、「基本を確認する書類」です。
基本を押さえれば、それ以上悩みすぎなくて大丈夫。
力を入れるべきは、職務経歴書です。
そちらで、あなたの経験や強みを丁寧に伝えましょう。
一人で不安なら、誰かの目を一度借りるだけで、気持ちが楽になります。
応募書類が通過したら、次はいよいよ面接です!



