初めて転職活動をする人にとって、求人票のどこを見ればいいのか分からないのは当然のことです。
実は「気になるポイント」って、転職経験を重ねることで少しずつ増えていくものなんですよね。
この記事は、不安を煽るためのものでも、ブラック求人の見抜き方を教えるためのものでもありません。
転職を経験した臨床検査技師が、「こういうところ、私は気になるようになったな」という視点の共有です。
求人票を見るときや、エージェント・応募先に確認するポイントとして、参考にしてもらえれば嬉しいです。
転職に慣れていないと「気になるポイント」は見えにくい
初めての転職では、求人票で確認するのは基本的なことだけで精一杯ですよね。
・給与はいくらか
・勤務時間は何時から何時までか
・休日は何日あるか
これらが見れれば十分。
それ以上を見る余裕がないのは、むしろ自然なことだと思います。
正直に言うと、私も最初の転職では、給与と休日数くらいしか見ていませんでした。
でも、何度か転職を経験するうちに、「あれ、ここってどうなんだろう?」と気になるポイントが自然と増えていきました。
ある意味、「気になるようになる」というのは、転職慣れしてきたサインでもあるのかもしれません。
転職経験者が「ちょっと気になる」求人票のポイント
ここからが本題です。
転職を何度か経験すると、求人票を見たときに「ん?」と引っかかるポイントが出てきます。
ただし、これらはあくまで「気になる」というだけで、「この求人はダメだ」と判断する材料ではありません。
むしろ、面接や見学で確認すべきポイントとして頭の片隅に置いておく、という感覚です。
検査室の人数・体制がまったく書かれていない
求人票を見ていると、検査室の人数や体制についてまったく触れられていないケースは意外と多いです。
・今、何人で回しているのか
・日勤・夜勤の体制はどうなっているのか
・分業制なのか、ローテーションなのか
転職に慣れてくると、こういった情報が気になるようになります。
特に、「欠員補充なのか、増員なのか」という点は、職場の状況を推測する手がかりになることも。
もちろん、書かれていない=悪い求人、というわけではありません。
単に求人票のスペースの都合だったり、面接で詳しく説明する前提だったりするだけです。
ただ、気になったら質問しやすいポイントではありますよね。
業務内容がふんわりしている
「検体検査全般」
「生理検査業務」
といった、ざっくりとした表現だけで終わっている求人票もよく見かけます。
最初はあまり気にならないかもしれませんが、経験を重ねると「実際にどこまでやるんだろう?」と考えるようになります。
・生化学・血液・輸血・微生物、全部やるのか
・心電図・エコー・肺機能、どこまで担当するのか
・専任なのか、兼任なのか
こういった細かい部分は、実際に働いてみないと分からないことも多いです。
面接や職場見学のタイミングで確認すればOKですし、エージェント経由なら事前に聞いてもらうこともできます。
真彩専門分野を活かしたい!と考えている人は確認しておきたいポイントです。
募集理由が書かれていない
「欠員補充」なのか「増員」なのか、募集理由が書かれていない求人は実はかなり多いです。
転職を何度か経験すると、自然と「なぜ今、この病院は募集しているんだろう?」と考えるようになります。
・退職者が出たのか
・業務拡大のための増員なのか
・新規開設や部門立ち上げなのか
これも、深掘りするかどうかは人それぞれ。
気になる人は面接で聞いてみるといいかもしれません。
実際、こういうことありませんか?
転職サイトを定期的にチェックしていると、「あれ、この求人ずっと出てるな…」と気づくことがあります。
正直、気になりますよね。
ただ、ずっと募集している=問題がある職場、とは限りません。
実際には
・常に複数名を募集している(規模拡大中)
・欠員が出たらすぐ募集できるよう、掲載を継続している
・パートや非常勤の募集で、入れ替わりが多い
といった理由もあります。
とはいえ、「定着率が良くないのかな…?」と感じてしまうのも事実。
気になったら、エージェント経由で確認してもらうのがおすすめです。
面接で直接「なぜずっと募集してるんですか?」とは聞きづらいですが、エージェントなら間に入って聞いてくれますからね。
給与の書き方があいまい
「経験により優遇」「当院規定による」といった表現、よく見かけますよね。
ただ、転職経験者ほど
「どこで差が出るんだろう?」
「何を評価されるんだろう?」
と気になりやすいポイントでもあります。
・認定資格を持っていると加算されるのか
・前職の経験年数が考慮されるのか
・当直やオンコール手当の有無は?
こういった細かい部分は、エージェント経由で事前に確認したり、面接の場で質問したりするのが確実です。
また、職務経歴書に検査件数や認定資格を数値で明記すると評価されやすいかもしれません。
固定残業代込みの表記
「固定残業代込み」と書かれていると、不安になる人も多いと思います。
私が働いた職場も、実は固定残業代込みでした。



ひょっとして残業ありきの職場?…
と最初は身構えていました。
でも実際には、基本給も悪くなく、ほとんど残業がなかったので結果的には「むしろラッキーだった」というケースでした。
業務が効率化されていて、定時で帰れる日がほとんどだったんです。
💬 余談:なぜ「固定残業代込み」は嫌がられるのか
世間一般で固定残業代込みが敬遠されがちなのには、理由があります。
・残業が前提の職場なのでは?と疑われやすい
・実際の残業時間が固定残業代を超えても、追加で支払われないケースがある
・基本給が低く設定されていて、固定残業代で”かさ増し”されている場合も
こういった背景があるから、多くの人が「固定残業代込み」を見ると身構えてしまうんですよね。
もし気になったら、「実際の残業時間はどれくらいですか?」と率直に聞いてみるのも一つの方法です。
休日の書き方に慣れていないと分かりにくい言葉がある
「週休2日制」と「完全週休2日制」の違い、ご存じですか?
実はこれ、転職してから知る人も少なくないんです。
・完全週休2日制:毎週必ず2日休みがある
・週休2日制:月に1回以上、週2日の休みがある週がある(他の週は1日だけの場合も)
私もその一人で、完全週休2日制だと思い込んで入職したら「週休2日制」でした。



完全に自分の知識不足でした…
こういった用語は、慣れていないと分かりにくいもの。
気になったら確認するのが一番です。
当直・オンコール・残業の記載があいまい
求人票に書かれていない、または「要相談」とだけ書かれているケースもあります。
病院経験がある人ほど、「実際どれくらいあるんだろう?」と気になるポイントですよね。
私自身、以前働いていた病院では、当直と残業で年収がかなり上がっていました。
当直手当と時間外手当が思った以上に大きかったんです。
当直の回数や残業時間が年収に大きく影響することもあります。
求人票で分からない場合は、面接で具体的に聞いてみることをおすすめします。
雇用形態・試用期間の書き方があいまい
求人票では「正職員募集」と書かれていても、実際には以下のようなケースもあります。
・試用期間中は非常勤扱い
・一定期間後に正職員登用
私自身、働き始めてから「最初の6ヶ月は非常勤だった」ということがありました。
正直、求人票の記憶はあいまいで、ちゃんと確認していなかった自分の反省点でもあります。



入職前に確認できていたら…、という学びでしたね
気になった=その求人が悪い、ではない
ここまで色々なポイントを挙げてきましたが、大切なのは「気になるポイント」は不安材料ではなく、確認ポイントだということです。
求人票に書かれていない=ブラック企業、というわけでは決してありません。
大事なのは
・自分が何を大切にしたいか
・どこまで許容できるか
・分からないことを確認する姿勢
求人票はあくまで入口。
その先に、面接や見学、エージェントとの相談があります。
「気になった」と思ったら、それは確認のチャンスだと捉えてみてください。
まとめ:求人票を見る目は、転職と一緒に育っていく
転職を経験した臨床検査技師が「ちょっと気になる」求人票のポイントをご紹介しました。
・検査室の人数・体制がまったく書かれていない
・業務内容がふんわりしている
・募集理由が書かれていない
・給与の書き方があいまい
・固定残業代込みの表記
・休日の書き方に慣れていないと分かりにくい言葉がある
・当直・オンコール・残業の記載があいまい
・雇用形態・試用期間の書き方があいまい
最初から全部見抜けなくて、全然大丈夫です。
転職経験を重ねる中で、見えるものや気になることは自然と増えていきます。
それは成長の証でもあります。
今回の記事は、「今すぐ判断するためのチェックリスト」ではなく、「視点の引き出し」として書きました。
次に求人票を見るとき、「あ、これ前に読んだやつかも」と思い出せれば、それで十分です。
もし不安なことや確認したいことがあれば、転職エージェントを通じて聞いてもらうのも一つの方法です。
自分では聞きづらいことも、エージェント経由なら気軽に確認できますからね。



あなたの転職活動が、納得のいくものになりますように。
気になる求人票の詳細を転職エージェントに相談するなら医療職専門のエージェントがおすすめです!



